コラム:重希土フリー材の成分分析が求められる理由と、 現場で起きている混乱について
ネオジム磁石を中国から出荷する際、 税関で“成分分析”が必ず実施される理由をご存じでしょうか。
その答えは非常にシンプルです。 外観だけでは、重希土(Dy・Tbなど)が含まれているかどうかを判別できないためです。
重希土の含有有無は、輸出規制の対象か否かを左右する重要なポイントです。 そのため税関は見た目では判断できないネオジム磁石に対し分析を行い、 含有の有無を確認する必要があります。

- 成分分析は出荷の「前提条件」
現在、この成分分析が実務上で大きな課題となっています。
成分分析は中国国内の各地域の税関が主体となって実施しており、 例えば弊社が出荷を行う北京税関では、第三者機関へ分析を委託して判定を下す方式が 採られています。
この分析をクリアして初めて製品の出荷が可能となるため、 成分分析は「重希土フリー ネオジム磁石の輸出における前提条件」と言えます。
- なぜ「納期の遅延・混乱」が発生するのか?
問題は、この成分分析に所要日数の確約がないことです。
税関・第三者機関のいずれも明確な日数を公表しておらず、 時期や混雑状況によって完了までの期間が変動します。
そのため、「分析がいつ終わるのか分からない」=「納期が読めない」という 構造的な問題が発生しており、現地出荷のタイミングを正確に予見できない要因となっています。
【まとめ】制度の目的は合理的。しかし運用面の不透明さが課題
重希土の含有確認という制度の目的自体は非常に合理的なものです。 しかし、地域ごとに運用が異なり、所要日数も不透明であるため、 調達・物流の現場では大きな混乱が生じています。
弊社といたしましては、現地から最新の動向・情報を随時収集しながら、 可能な限り迅速な出荷・ご案内ができるよう対応を進めております。
通関フローを簡単に図解しております。 フロー図はこちらからご確認いただけます。
※中国からの重希土フリー磁石のご調達におかれましては、 通常よりも余裕を持ったリードタイムでのご手配を ご検討いただけますようお願い申し上げます。
ネオジム磁石でお困りの際はお気軽にお問い合わせください!
お問い合わせはこちら: お問合せ | 株式会社 相模化学金属 (sagami-magnet.co.jp) TEL:042-773-2626
