磁化方向 異方性と等方性

磁化方向 異方性と等方性

磁化方向
磁束に関してはこちらで解説しています(表面磁束密度)ので、ご覧ください。
磁束の流れ方(吸着する方向)には2種類あります。
それが異方性と等方性です。
【異方性】
下図の様に磁束の方向(NS極の向き)が揃っている事を【異方性】と言います。
磁束の方向は母材の段階で決まっているので、                   磁束方向を間違えない様加工しなければなりません。               そのため、一度厚み方向に磁束の配向を決めた異方性磁石は、              外径方向に着磁する事が出来ません。                        その代わり、配向方向に対して強い磁力を発揮します。
*ちなみにN極とS極の境界を「ニュートラルゾーン」と言います。(青線)

ネオジム磁石はこの異方性によって磁束が揃う事で、強い磁力を発揮しているのです。

ネオジム磁石を製作する際、ミクロン単位の小さな粒子を押し固め、         高熱で加熱する事で母材製作します。                         ミクロン単位の粒子はそれぞれがN極とS極を持つ小さな磁石なのです。         その粒子を磁場中プレスという磁場を与える作業により、粒子の配向を揃えます。      磁場中プレスを経て完成した母材が、異方性として強い磁力を発揮するのです。
等方性
磁束の向き(NS極の向き)が揃っていない物を【等方性】と言い、        着磁の方向が自由に行え、どの方向に対しても均等に磁力を発揮します。       ただし、異方性と比べた時に磁力は劣ります。

本日の原材料価格 【12-3

2024/12/03
[元/kg]
  • プラセオネオジ(Pr-Nd)
    508.5
    ジスプロシウム(Dy)
    2145
    テルビウム(Tb)
    7275
    プラセオネオジ(Pr-Nd)
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